5試合前に、話をした。一人のオークランドのアナウンサーと成績表を見ながら、予想したのだ。

「どの試合でも、先に2点とったほうが勝つよ」彼は頷きながら言った。

豊富な投手力と、貧しい打撃力を持った2つのアメリカンリーグ西地区のチームが、独立記念日に対戦しマリナーズがオークランドを2-1で背後からぶっ叩いたのだ。

「俺達には40本もホームランを打つやつはいない。だからチャンスを物にしないといけない」ブレンダン・ライアンは言う。「なんだかの理論付けがなきゃだめだけど、俺達は、チャンスを必ずものにしないといけない」

オークランドの頼みの綱は、先発のブランドン・マッカーシー、1-0になったときマリナーズとそのファンは、土曜日サンディエゴにダグ・フィスターが1-0で負けたことを思い出していた。

その試合の決勝点は、本来出塁するはずのない3ボールで出塁した選手が得たものだったが。

今回は?

ベテランのアダム・ケネディは最初の二つのポップフライを太陽で見失った。2回にヒデキ・マツイに、再度スイングする機会を与えてしまった。マツイはシングルヒットをうち、この日アスレティックスの唯一の点を与えるきっかけを作ってしまった。 

「いや、まいったね。それで、ピネダが失点しちゃったから」ケネディは言う。「あんなふうに、ポップフライを
太陽で見失うなんて、今まで無かったよ」 

だから、ピネダと彼のチームは点を失ったのだ。

そして、ジョシュ・バードが今シーズン初、それは昨年の8月以来のホームランを打ち、試合を同点にした。

「バードは打席で素晴らしい仕事をしているね。オリーボの穴を埋めている」エリック・ウエッジ監督は言う。「打撃に関しては充分では無かったので、そのホームランはダッグアウトに一服の清涼剤みたいになったよ」

7回にライアンはシングルヒットを打ち、ワンアウトでジャスティン・スモークの打席で2塁への盗塁を試みた。

「彼が走ったのが見えた。だから、難しい球だったけど、打ったんだ」スモークは言う。

そして彼の打った球はライト線を破る二塁打になった。

ライアンは3塁まで走ったが、ジェフ・ダッツコーチはホームに行けと腕をまわした。彼は決勝点をあげたが、この時、彼のガソリンタンクは”E”を指していた。

「完全にガス欠だった」ロビー・トンプソンベンチコーチは言う。「彼はかろうじて、ダッグアウトに戻ってきた」

「もし、セカンドに走っていなくたって、彼なら簡単にホームに返ってこれたさ」ケネディは無表情だ。ライアンをからかっているのだ。「ほら、もっと足を上げろ!!」

暑い午後に92球を投げ、ピネダは後をブルペンに託した。ウエッジは1回ごとに、アーロン・ラフィー、デビッド・ポーリー、ブランドン・リーグを登板させた。

新人のピネダは、今シーズンの8勝目を挙げた。リーグは23セーブ目を挙げ、シアトルには、アメリカンリーグ西地区での遠征の7連戦に幸先の良いスタートとなった。

「今日2回ぐらい、惜しいプレーがあったよね。1回は特に惜しかったね」ライアンは言う。「5回にスモークが1塁にいて、ジャック(カスト)がレフトの壁際まで届く打球を打った。スモークは走り出し、セカンド付近まできていた。でも、打球は取られて、ダブルプレーになった。」

「でも、あれが、壁に直接当たっていたら、彼はホームインしてたよ。ダッツがスモークの二塁打の時に僕に指示したようにね・・・」

2011年二人目の監督で38勝48敗のオークランドと同じ様に、シアトルは先発陣とリリーフ陣の好投に頼っている。

マリナーズは6安打、スモークとイチロー・スズキが2安打ずつだ。そして、2得点で勝利した。

「今日みたいな試合は、アドレナリンを抑えることはできないよ」リーグは言う。「2-1の試合なんてとくにそうだよ」

リーグは胸に手を当てている。

「スリーアウトを取ったら、僕らはグランドで握手して、クラブハウスに音楽を流して、そうすれば、気分は最高だよ。これじゃ、説明しきれていなけどね」彼は言った。

リーグは、タイトな試合が好きだ。ロースコアなら、ベストだ。

良い事だ。

元記事:2 runs enough for 1 victory
 
LARRY LARUE; STAFF WRITER Published: 07/05/1112:05 am The News Tribune
http://www.thenewstribune.com/2011/07/05/1732856/2-runs-enough-for-1-victory.html?storylink=rss