試合後のメディア会見でエリック・ウエッジ監督が話した事は、たぶん彼を取り巻く状況を一番的確に表していただろう。

「変な試合だったね」マリナーズのエリック・ウエッジ監督は言った。「いろんなことがあった。良いことも、悪いことも。最後にチャンスもあったけど、試合に勝つために必要な点を取れなかった」

変な?

ジャック・カストは、たまにしか無い先発出場で3打数2安打、1本塁打に1本のツーベースを放った。

マイケル・ピネダは、かつて覚えが無いほど四球を与えた。

ダブルスチールをしくじり、得点のチャンスを失った。

 審判には2つの誤審があり、1点はブレーブスに大きな保険を与えたが、もう一つはイチローの大砲が火を吹いたときだった。

球審のブルース・デレクマンのストライクゾーンは時々変化し、左打者と投手を苛立たせた。

そして、マリナーズは先発キャッチャーのミゲル・オリーボがハムストリングスの痙攣で交代した後に、バックアップキャッチャーのクリス・ジメネスが試合中に腹筋の怪我を負った。それは7回2アウトと非常に重要な場面だった。ジメネスの状態ではバットが振れず、2アウト、ランナー1,2塁のとき四球を選びたかったが、バントを試みた。彼は三振した。

変な?そのとおり。

先発の三塁手アダム・ケネディは、試合のこれらの状況について丁寧に説明してくれた。

「僕のせいだよ」彼は言う。「失敗だった。みんな頑張っているのにさ。ジメネスは、怪我を押してプレーして、投手も彼らの仕事をした。僕は何もしてないよ」

ケネディは2回、満塁の状況で三振し、4回のランナー2,3塁のチャンスでも三振してその回を終わらせた。

そして7回、物議をかもすダブルスチールを行ったが失敗し、アウトを一つ与えて結局5-4となった。ケネディが1塁でイチロー・スズキが2塁、イチローはジャスティン・スモークの打席でカウント3-0から3塁へ走った。

なぜ?

「当たり前でしょ」イチローは、通訳のアントニー・スズキを通して言った。「3-0のカウントで、打席には良い打者がいる。ワンヒットで2点取るには、ランナー2,3塁の方がいいでしょ。そんなの当然だよ」

イチローは簡単に3塁を奪った。ケネディは1塁にいたが、イチローがスタートを切ると2塁へ走った。しかし、それはうまく行かなかった。ブライアン・マッキャンが刺したのだ。

これは、ウエッジの指示ではなかった。これはイチローが決断し、ケネディがフォローした。

「僕はいつイチが走ってもいいように準備している」ケネディは言った。「遅れてないよ。彼の送球が良かったんだ。ガードするか、何かするかしたかったけど、彼の送球でアウトになった」

ウエッジはそれを責めない。彼は解っている、そして最後にこう言っている。

「イチローに問題はない」ウエッジは言う。「アダムもいいリードをしてたんだ。彼は行けると思ったんじゃない。彼はイチローと一緒に仕事をしたんだ。彼らは結局アウトにできたけど、積極的なプレーだったよね。アダムの走塁は良かったんけど、今回はアウトになった。みんなにもっと走って欲しいよ。みんな一緒に頑張っているんだし、そうすればなにか起こるよ。マッキャンが良い送球をしただけさ」

マッキャンが素晴らしい送球ができたのは、それが来ると知っていたからだ。

「イチローは3塁を狙っていると思っていて、実際に彼はそうしたけど、私たちはセカンドをアウトにすることにしたんだ」マッキャンは言う。「ケネディを見ていて、彼もくるって思った。彼は準備していたからね。判断は正しかったけど、ラッキーな面もあった。送球がバッチリ決まったからね」

シアトルはこれでスコアリングポジションのランナーを一人失った。その後スモークが歩き、ダスティン・アックリーがセンター前ヒットをうち1点返したが、これは2点取れたはずのことの代償だった。結局彼らは5-4で敗れた。

ジメネスの打席もおかしかった。オリーボが足の痙攣で4回に変わった後、ジメネスは5回から腹筋に違和感を感じていた。彼はプレーを続けたが、バットを振ることはできず送球も痛みを伴った。

スコット・ポールターに対峙したとき、ジメネスは2回バントを試みたが、最後は見逃しで三振を喫するしかなかった。

「彼はバットを振ることができなかったんだ」ウエッジは言う。「彼は2回バントヒットを狙ったけど、それか四球しかなかった。彼がキャッチしてブロックした時は、息が止まったよ」

オリーボの痙攣は、DL入りが必要に見えるジメネスのように深刻には見えない。

この手の問題はたいてい簡単だ。3Aタコマからジョシュ・バードを呼べばいい。しかしバードはファウルボールが彼の大きなつま先を直撃しそこの爪を失ってから、ここ3試合レイニアーズの試合を休んでいる。彼をマリナーズに呼べるのだろうか?たぶんバードはとても丈夫だから、木曜日のオフには合流できるだろう。

タコマのもう一人のキャッチャー、ホセ・ヤペス。彼のキャリアはマイナーリーグで主にバックアップである。今シーズンの3A以上でプレーしたことはない。ほとんどのスカウトは、彼はマイナーリーグのバックアップでしかないという。彼が幸運にもマリナーズ球団の中でこのポジションを得られたのは、アダム・ムーアが膝を怪我したからだ。

私はバードに来て欲しいと思う。なぜなら、ヤペスはメジャーレベルではないからだ。マリナーズは両方呼んで、どうするか考えれば良い。タコマは水曜日は休みで、その気になれば、彼らは早朝にラスベガスに戻れるからだ。

参考記事:Braves 5, Mariners 4: "It was a weird game tonight." Posted By Ryan Divish  on June 29, 2011 at 1:25 am  THE NEWS TRIBUNE
http://blog.thenewstribune.com/mariners/2011/06/29/braves-5-mariners-4-it-was-a-weird-game-tonight/